その他の入力波の扱いについて
その他の入力波の扱いについて
(1)上下動の扱いについて
上下動に対する感震センサーを有する製品など、水平地震動を用いた試験によっては所要の性能評価を行うことが困難な場合については、性能要求がなされている作動・不作動の各水平地震動の加速度の半分を上下動(鉛直地震動)成分に入力して評価することも考えられる。
これは、例えば、日本建築センターによる工学的基盤での水平動成分に対する上下動成分の係数(図表 14)をみると、0.5~0.85(0.2 秒より長周期側では0.5)となっていること等を考慮したものである。

一般財団法人日本建築センター、設計用入力地震動作成手法技術指針(案)本文解説編、p.52
(2)正弦波以外の波形の扱いについて
正弦波以外の波形、例えば、過去地震の観測波や建築基準法に基づく告示波、BCJ-L1 波・L2 波等を用いての作動実験については、感震性能を補足的に確認する方法として、製品の製造者等が実施することを妨げないが、特異な位相においてのみ作動する状況を排除できないことから、本ガイドラインにおける性能評価の対象外とする。