コンセントタイプ
コンセントに内蔵されたセンサーが揺れを感知し、当該コンセントからの電力供給のみを遮断するタイプの機器である。
ユーザーが地震時に電力供給を遮断するコンセントを選択することができるが、当該製品が設置されていないコンセントについては、通電が継続される。
例えば、住宅内において、特に出火の危険性の高い電熱器具が接続されているコンセントを中心に設置し、避難用の照明や在宅用医療機器等、地震時においても電力供給が必要な機器への電力供給を継続するものである。
電気工事が必要な埋込型と、コンセントに差し込むだけのタップ型が市販されている。
また、感震センサー(親機)と通電を遮断するコンセント(子機)が分離され、親機から複数の子機に対して通信により遮断信号を発信し、複数のコンセントにおける電力供給を遮断することが可能なタイプの製品も市販されている。
<出火予防が期待される範囲>
「コンセントタイプ」による電気火災の予防が期待される範囲の概念図を図表4に示す。
「コンセントタイプ」が設置された各コンセントに接続している電熱器具等への電力供給のみを即遮断する一方、未設置のコンセントへの電力供給は維持される。そのため、予防範囲は、「コンセントタイプ」に接続された電熱器具等、各電熱器具等からの電源コード及びコンセントとなる。一方で、コンセントまでの屋内配線については予防の対象外となる。
出火予防範囲 | 屋外(変圧器等) | 屋内配線 | コンセント | 電源コード | 電熱器具等 |
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× | × | 〇 (設置個所のみ) |
〇 (設置個所のみ) |
〇 (設置個所のみ) |
